1. 玄海町の太陽と空気を生かした省エネ
「トップ」へ戻るあすぴあ館は、設計の段階から環境負荷を少なくすることを考え、自然エネルギーを利用して空調の稼働を低減しています。
あすぴあ館のシンボルともいえる、ガラスの煙突のような「ソーラーチムニー」。あたたかい空気が上昇する性質を利用し、館内の熱を屋外に排出するシステムです。季節に応じた開閉が可能で、主に春~初夏と秋に稼働します。
ソーラーチムニーの内部を貫通する黒い鉄の柱は、熱を吸収しやすい中空構造となっています。太陽光の波長の短い光が、ガラスを通過して、鉄の柱をあたためることで、チムニーの内の温度が上昇します。その結果、上昇気流が起こり、館内の空気がチムニーの中に引きこまれ、最上階に通じる開口部に排出されます。この空気の流れにより、涼しさが生まれるのです。
ロビーと体験工房にかかる大きな屋根は、太陽熱による採熱の機能を持った「ソーラールーフ」となっています。
デザイン性と省エネ性を両立し、幅広い年代のお客さまに心地よく感じていただくための設備を採用しています。
木陰の涼しさを人工的に作りだすフラクタル日除けを、 「光の庭」に採用。日除けが太陽光を遮るだけでなく、日除け自体が熱くなりにくいのが特徴です。降り注ぐ木漏れ日に似た光や風には、自然な涼しさが感じられます。
セミナールームには、足元から空調空気が吹き出す、床吹出空調を採用しました。人がいる範囲だけ冷暖房することで快適で効率のよい空調となっています。